猫の健康チェック
概要
大好きな猫さんと長く一緒にいるためには、普段と違うサインなどはしっかり読み取り、健康にいてもらいましょう。
なお、当コラムでは、異常に早く気づいてもらえるように、あくまでわかりやすいサインのポイントなどを解説するだけであり、飼い猫が少しでも普段と様子が違う場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
なお、当コラムの他、健康に育てるためには、食べ物にも注意が必要で、
猫に食べさせてはいけない食べ物
では、猫によくない食べ物に関して解説しておりますので、併せてお読みください。
食欲不振
子猫の頃は食欲旺盛で、餌を与えればいつでもよく食べたりしますが、1歳を超えた頃から徐々に食事が不定期めになったりします。そのため、大人の猫が出した餌を食べなかったり、一食くらい抜いてても気にすることはありません。
ただし、猫は体が小さく代謝が激しいため、あまり胃にものが入っていないと危険な上、体が栄養を必要なはずなのに食事をしない場合、なんらかの体調不良が疑われるため、子猫で半日、成猫で丸1日ほど何も食べないようでしたら病院に行って診てもらった方がよいでしょう。
疑わしい原因としては、口内炎などがひどいという口腔内のトラブルや、消化器系の異常、毛玉などが大量に溜まっているなど、日常の中でも食欲不振になる要因は多々存在します。
ストレス
・ストレス症状
家具や家の普段しない所で爪とぎや、噛む、トイレ以外で糞尿、ずっと毛づくろい、物陰から出てこない、普段食べているエサを急に食べなくなる、自分を噛む、など。
猫は変化を嫌い、平穏な日常を好む生き物なので、普段と違うことをするようになったら、常に肉体面の異常か、精神的なもの、ストレスなどを疑うとよいです。
・ストレス解消・緩和方法 環境の変化により怯えている、落ち着かない、などの場合、これまで落ち着いて過ごしていた布団やクッションなどを近くに置いてあげる、箱、猫ベッドなどを物陰に置いて、安心して休める場所も作ってあげてください。
また、猫は孤独好きでほっとかれて平気なイメージがありますが、個体差があり、飼い猫の場合、飼い主に甘えたい場合もありますので、いっぱい遊んであげて、構ってあげたり、膝の上で休ませてあげたりして、猫さんの気分をよくさせて、ストレス緩和させてください。
もしもストレス症状が長くて、まったくごはんを食べなくなってしまった場合などは、上記のように、一度獣医さんに診てもらいましょう。
ケガ
そんな時は場合によっては治療も必要ですので気をつけましょう。
外に出る猫の場合や多頭飼いの場合、ケンカで外傷を負う場合があります。ネコ科の動物は戦闘用に外傷に強くできていて、皮膚がたるんでいることで少しの外傷では重要な内臓などが傷つかないようにできています。
とは言え、ひっかきや噛みつきで皮膚が切れますと、猫の爪などは雑菌まみれのため、その傷から菌が入り化膿することや感染症を引き起こすこともありますので、傷口をきれいに洗って、もし家に備えがあるなら、抗生物質を傷口に塗り、舐めてしまわないようにエリザベスカラーをつけてあげましょう。
もしもそういった備えが無かったり、外傷が大きく傷口から中の肉が見える場合などは縫合した方がよいので、獣医さんに連れていって治療してもらいましょう。
下痢
若い猫などは消化力も強く、体に悪い物は意図して避けることができ、なかなか下痢しませんが、何が食べられるかよくわからない子猫や、消化力の弱った高齢猫などは下痢してしまうこともあります。
猫に人間用胃腸薬を与えるわけにもいかないので、基本的に原因を調べて避けて、猫が自然回復できるようにしましょう。また、ただでさえ猫は水をあまり飲まず、脱水になりやすい生き物ですので、下痢の際にはより脱水が進んでしまいますので、よく注意して、積極的に水分を摂らせてください。
※水を飲んでくれない場合、食事をウェットフードにする等でも
・注意すべき原因
外にも出る猫の場合、外で寄生虫をもらってしまった可能性などがあり、外に出さないようにするくらいしか対処法はありませんが、完全家飼いの場合は、口に入れるものを気をつけましょう。
猫は臭いに敏感で、飲食物の腐敗は通常気づきますが、微妙なあたりですと、長年家飼いの猫などは口にしてしまうこともありますので、長い間出しっぱなしの猫エサや、水は悪くなってしまっている可能性があります。
エサは食べる分だけ与える、水は頻繁に替えてあげて、新鮮なものを。
また、人間の飲む牛乳は猫に好まれますが、与えると下痢してしまうことがありますので気をつけてください。与えたい場合は、成分を調整してある猫専用ミルクの方をあげてください。
一回きりの下痢便とかならまだなんとかなりますが、続く様でしたら猫が衰弱してしまいますので動物病院に連れて行ってあげてください。